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東西ドキュメント・美浦=31日】厳寒の日本列島。調教開始の午前7時でスタンドの温度計はマイナス5度。小田は下着3枚重ねで万全を期したが震え上がっていた。それでも、歩かねば情報は取れない。調教で奔走する二ノ宮厩舎の番頭格・三浦助手が北馬場1階控室に入るのを見つけ、迷わず追った。ストーブが稼働するこの場所だけが天国のように暖かい。
目当ては東京新聞杯のブリッツェン。「マイルCS16着は外枠で相手も強くて。前走(スポニチ賞京都金杯9着)は気持ち太かった。今週のひと追いでちょうど良くなる」。寒さを吹き飛ばすように力強く言う。震災直後、昨年4月のダービー卿CT(阪神)の逃走劇は記憶に新しい。「東京は相性がいい。前々で粘り込む形になれば。(柴田)善臣も分かっているから任せるだけ」。前評判は高くないが同助手の前向きな言葉に、小田は懐まで温かくなる錯覚!?に陥っていた。 PR |
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